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RSYブログ

2020/06/19
東大受験物語 第九話「イー判定?」  
雨ですね。うちの次男は低気圧に弱く今日も昼寝からなかなか起きません。晴れの日は昼寝すらしないのですけどね。同じ兄弟でもあとの2人は気圧の影響をほとんど受けません。この辺りのことには頭蓋骨の形が関わってくるようです。次男も独特な頭の形をしています。みなさんも頭の形はできるだけ整えておくと色々な影響を受けづらくなってきます。

さて今日は東大受験物語。これがあると「ああ、もう一週間経ったのか」という感覚があります。僕も低気圧の日は全然捗らず焦ったものです。色々な方法で対処はしましたが、それでもパフォーマンスは下がっていましたね。救いは受験勉強期間に梅雨が含まれていなかったこと。夏から始めてよかったです。

前回のお話↓



最初で最後の東大模試が始まりました。出だしの鉛筆の響きにビビりはしましたが、もうやるしかないので問題に向かいます。今できることに集中して机に向かいました。

(・・・あれ??)

(もしかして、、)

(今できること、、、ない?)

そうなのです。問題を見てから気づいたのですが、今できることがほとんどなかったのです。。特に数学はやることが最初から最後までなくて日頃の睡眠不足を解消するお昼寝の時間になってしまいました。

まあうすうす気付いていましたが何もできないというのはけっこうショックです。周りの高校生たちは時間ギリギリまで何やらカリカリと書いていましたので「何かしらできていた」のでしょう。でもN田の言った通り、不完全な状態でも一度は試験の雰囲気を味わっておかないと本番悲惨な目にあうことになります。なので模試を一度受けられたことは大きな一歩となりました。

何よりも自分の実力に危機感を覚えより一層勉強に打ち込むことになりました。

そして約一ヶ月後、街にもクリスマスムードが漂う頃、模試の結果が届きました。恐る恐る開けてみると、

なんとE判定!!

「あれだけできなかったのに予想以上の良い判定が出た!上位5番か。やっぱりこれは受かるんじゃないか。」と思ってN田に結果を報告すると、

「判定はアルファベットのZまであるわけじゃないから。Eは一番下だよ。」

と一蹴されてしまいました。しかも、

「まあ日本の最高学府だから現時点ではしょうがない結果なんじゃないか。」

とか何とか付け加えてきました。

(なんだ、「最高学府」って!わざわざこっちの知らない単語を使ってきやがって…自分が所属してるからって天狗になってるな…!)

と勉強を教えてもらっているN田に逆恨みの感情を抱きつつ、受験の結果で見返してやろうと決意を新たにしました。ちなみに家庭教師のK君は結果を報告すると優しく笑っていました。(…どっちにしろ笑われてる…⁈)

東大模試がきっかけになりメラメラと闘志が湧いてきたわけですが、12月も中旬にさしかかり年の終わりが目前に迫っていました。1月の第3週に行われるセンター試験まであとわずか。一度東大本試験のことから頭を離してセンターの勉強に専念することにしました。なぜならセンター試験の結果が悪ければ東大に受験する資格すら持てないのです。

東大の試験は記述式。センター試験はマークシート方式。試験の形が全く違うのでやはりセンターはセンターの練習が必要です。

街に溢れるクリスマスソングから耳を塞ぐようにイヤホンをセットし3倍速で参考書の音源を聴く。

それが僕の新婚生活6ヶ月目の日々でした。


To Be Continued...(毎週金曜日連載)

2020/06/11
東大受験物語 第八話「もしもし?」  
梅雨入りしましたね。低気圧に弱い方は辛い季節かもしれませんが、体調に気をつけてお過ごしください。

今日は毎週金曜連載の東大受験物語の日ですが、2週にわたる番外編を経て今回からまた本編に戻ります。いよいよ受験勉強も後半戦に突入。どうなることやら。。

前回のお話はこちら↓



毎週水曜日新宿ルノアールでのN田との闘いや週1〜2回家に来てくれるK君のおかげで受験勉強は加速し気付けば季節はもう冬の入り口まで来ていました。

勉強の進度はというと科目によって差はありますが、高校一年〜三年までの教科書がなんとか終わるか終わらないかくらいの感じでした。受験勉強を開始してから約4ヵ月でした。自分としては3ヵ月程度で高校の内容を全て終わらせるイメージで勉強していたので、それよりはだいぶ遅れています。しかしたいていの事が予定通りに行かないことも知っていたので、その捗り具合にもある程度納得はしていました。

ある日のルノアールでN田がふいに僕に言います。

模試は一度受けておいた方がいいかもしれないな。」

(もし?そうか、模擬試験か。確かにぶっつけ本番の受験では不安だし模試は受けるべきなのかもしれない。)

色々と話を聞いてみると、模試は大手の塾が実施しているらしく、なんと東大専用の模試もあるそう。センター試験用の模試もあるみたいでした。模試といえばはるか昔、高校受験の直前に受けたことはありましたが、結局高校には面接で入ったので模試はあまり役に立ちませんでした。(ちなみにその模試中にお腹が急に痛くなり試験を途中退出してしまいました。)

今回の大学受験は人生で初めての学力試験。やはり模試などを受けて準備を整えたい、ということでN田にいつ頃あるのか聞いてみると、

「もうすぐ最終の模試の締め切りくらいじゃないかな。」

それを早く言えよ!と思いましたが、自分で調べていない僕の方が悪いので、教えてくれてありがとう、という感謝の気持ちに切り替えました。

調べてみると、確かに一つだけ受けられる模試がありました。11月の中旬頃に駿台という塾?が実施する「東大模試」。締め切りギリギリで申し込みました。会場は御茶ノ水にある駿台の校舎です。

当日、少し不安な気持ちを抱えながら御茶ノ水に向かいました。そして現地に着いてみると信じられない光景が広がっていました。

なんと会場にいるのはみんな制服を着た高校生!

当たり前か…

しかしながら家で一人で勉強を始めた僕にとっては受験の競合相手が現役高校生(または浪人生)だという実感が全然なかったのです。しかし模試会場にはリアル高校生たちが制服に身を包み座っています。もう一ヵ月で28歳になる僕とは溢れ出る生命力も肌質も全然違います。

正直ビビりました。

そしてあることにも気付きました。

それは高校の制服というのはただの服ではなく防具であり強力な武器でもあるのです。

「自分は現役高校生である」という受験における確固たる地位を示す防具。(←勝手な偏見)

そして「自分は◯◯高校である」という相手を牽制するための武器。(←そもそも高校の制服見分けられない)

まあ制服のことはさておき、僕は場の雰囲気に完全に飲まれてしまっていました。しかも周りに座っている高校生はこの駿台御茶ノ水校舎に通っている子が多いようでした。アウェー感たっぷりです。

そして試験開始の合図とともに鳴り響く鉛筆の音。10代の若さと瞬発力は自分の名前を書く時間も限りなく短縮させます。テスト慣れしていない僕は自分の名前を書くのでさえもその3倍の時間を要します。

なかなか不安な出だし…

どうなることやら…


To Be Continued...(毎週金曜日連載)

2020/06/05
東大受験物語 番外編その2「合わなかったBENKYO, HO...!」  
暑いですね。今日の午後は息子を幼稚園に迎えに行ってそのまま公園でしばらく遊んできました。しかし鬼ごっこって、きついですね…普段走ってないので走るための体力がなくバテバテです。そもそも遺伝子的にスプリンタータイプですから持久力勝負になるとどんどんバテてくる。子どもは元気ですね。いくら走ってもまだ追ってきます。

さて、今日の東大受験物語も一休みの番外編です。先週は役に立った勉強法を紹介しましたが今日は僕には合わなかった方法を紹介します。(別に本編を書くのがめんどくさくなった、とかそんな理由ではないですからね。。そんな理由かな。。)

前回の話↓



今日は試してみたけどなかなか効果が上がらなかったり、自分には合わないなという方法を紹介します。でも僕に合わないだけで他の方には合うものもあるかもしれません。体質や性格によってだいぶ変わりますからね。

1.「夜遅くまで勉強する」

これは時と場合によると思います。しかし僕のようにあまり身体の強くない人間には向いていないものだと思います。夜中2時まで起きて勉強する生活を5日間も続けると疲れが溜まってしまって日中の集中力がなくなり効率ダウン。僕は受験期間中に何度か遅くまで勉強しようと試してみましたがすぐに身体にガタが来てしまいました。やらなければならないことが目の前にあってもやはり12時くらいまでに寝るほうが総合的にみた効率は上がります。

ただ夜中はけっこう集中力が上がりやすくもあります。なので長期的に行うのでなければ効率的な方法になり得ると思います。もちろん3~4時間の睡眠時間で足りてしまうショートスリーパーの方などは夜中の作業はすごく捗ると思います。僕は今までの人生で一度たりとも完全な徹夜をしたことがない人間ですので睡眠時間を削るのはダメでしたね。みなさんも自分の体質や体力と相談して夜の時間を使ってみてください。

2.「コーヒーを飲む」

カフェインが身体に与える影響は大きいです。そして何より速攻性があります。中枢神経に作用して学習や運動などに高い効果を発揮するのですが敏感な体質の僕にとっては作用が強過ぎたのです。その後の反動や疲れが大きく身体を消耗してしまう感覚がありました。これも個人差の大きいところですね。人によってカフェインに対する耐性は全然違います。効果がそこまでない代わりに身体への負担が少ない人もたくさんいます。

しかしながらカフェインが全然体質に合わず身体に良くないことがわかっていてもちょいちょい利用していました。特に受験当日、それまでの勉強の追い込みで頭を動かす体力がなくなっていたのでカフェインを摂ることでなんとか頭を働かせていました。(カフェインを摂ることで気持ち悪くもなってしまうのですが試験に受かるためならやむをえなかったのです。)

まあ特別な理由がない限り、身体が敏感な方はコーヒーは止めといた方がいいですね。もしくはノンカフェインで楽しんでください。(丈夫な方は何飲んでも食べても大丈夫です。)

3.「炭水化物(糖分)を摂り過ぎる」

なんだか勉強法の話ではなくなってきましたが、糖質の摂り過ぎもカフェインと同様に体質によっては作業の効率を著しく下げます。ブドウ糖が脳の栄養源だからといって糖分を摂れば良いという問題でもないのです。細かい説明は省きますが、炭水化物を摂ると眠くなりやすい人は要注意。そんなに量は摂らない方がいいかもしれません。僕も糖質の利用があまりうまく行える身体ではないので、受験期間中も糖質の取り方には気をつけました。

特に食後に集中力が下がってしまっては時間を有効に使えなくなるので食事はなるべくタンパク質を多く含む物(肉、魚、大豆など)や野菜を中心にしました。(そういった食事でも僕にとって十分な糖質は含まれています。)頭を使って疲れると甘い物などを摂りたくなるんですけどね。体質によっては考えないとダメですね。

あ、あと糖質は糖質でもクラスターデキストリンのサプリは役立ちましたね。身体に負担がなく力が長持ちします。敏感な体質の方もおそらく大丈夫ですよ。あとビタミンB群サプリも。

4.「曜日毎に科目を割り振る」

月曜日は数学だけやって、火曜日は世界史で、、などと計画を立てて取り組む。これも僕にはあまり合わなかったようです。間があくとやったことを忘れてしまうんですよね。なので毎日やる方がいいのです。全科目を毎日少しずつやります。一科目あたりに割ける時間が少なくなりますので、前回紹介した3倍速ジョギングなどで効率を高めます。まあ勉強期間に限りがあったからこういう形になっただけではあるので、長期的に何かを学びたい場合は少し間を置いた方が良いこともありますね。

短期間で結果を出さなければならない状況にいる方は毎日やります。その中でも時間的な効率を更に上げられたらたいていのことは出来てしまうと思います。

5.「誰にも見えないイヤホンを作ってこっそり勉強をする」(←絶対ダメです)

これは受験の末期症状です。当時水泳のパーソナルトレーニングと並行して家の近くのプールで監視のアルバイトをしていたのですが、その仕事の時間を勉強のために生かせないかと考えたのです。時間がないことに焦っていたのですね。そこで考えたのがプールを監視しながら誰にも気づかれずに参考書付属の音源を聴くといったもの。ワイヤレスのイヤホンなんてものはありますがどうしても周りから見えてしまいます。なのでネットで調べて超小型のイヤホンを作ることにしました。

耳の中に完全に入る直径3mmくらいの金属を取り寄せたり他に色々な材料を取り寄せて制作したのですが、結果うまくいきませんでした。周りからは見えないですが金属が小さすぎて耳の中に入り込んでしまったり逆にポロッと耳から出てしまったり、音が小さすぎたり。。結局諦めました。(←諦めてよかった!倫理的に。)仕事中は勉強をしたいという想いを溜めて家に帰ってから集中して勉強することにしました。

工夫は必要ですけど一線は越えちゃダメですね。まあそれだけ必死だったということで。その代わり電車に乗る時や空き時間などはずっと本を読んでいましたね。



いかがでしたでしょうか?何かを必死でやる時には自分の性質などがより良く分かったりもします。その点では受験勉強期間もすごく貴重な時期だったと思います。今も何か追い込まなければならない時などは当時のことを参考にします。自分の性質を知って、その強みを生かし弱い部分を工夫して補ってあげるとかなりのパフォーマンスが引き出せると思います。

大変な時こそ自分の分析してみてはいかがでしょうか?

来週からは真面目に物語の方に戻ります...!


To Be Continued...(毎週金曜日連載)

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